坐禅の聖地 栖雲寺 (山梨県)×美塾女ヨガ旅行記
標高1,050mの深山幽谷にある栖雲寺は、1348年業海本浄によって開山された禅寺です。業海は元(中国)へ渡り、杭州天目山のもとで修行をしました。帰国後、全国各地を行脚した結果、杭州の天目山によく似たこの場所を生涯の修行道場として寺を開き、富士山を見ながら石庭で坐禅をしたと言われています。
今回、美塾女ヨガを体験後、自然の地形を生かした石庭で坐禅をすることで、瞑想を深めるために日帰り旅行を企画してみました。
到着後、お堂の中で坐禅体験。
座布団をお尻に挟んで使用するため、足の痺れを感じることはありませんでした。
座禅中、住職に希望をすると、警策(肩を叩く棒のこと)で「ビシッ」と叩いて下さいます。
叩かれた瞬間、邪念?邪気?みたいなものが抜け、頭と体が軽くなります。
次は、岩座禅に挑戦するため、ござと座布団を持って、石庭へ。
到着後、お堂の中で坐禅体験。
ゴツゴツした岩の間を登って自分が好む場所で坐禅を組みます。岩上や岩窟に畳と座布団を敷いて瞑想します。
禅庭には岩窟、摩崖仏、天目井、摩利支天堂などがあり、手を合わす場所がたくさんあります。インドから伝わった禅は、水平な畳の上で坐るものではなく自然と一体になって大宇宙の真理を体得するものとされていたそうです。
この日は、空気が澄んでおり、富士山が見える場所で坐禅。
前に富士山を眺めながら、ありがたい石上での坐禅は瞑想が一層深まります。
・・・昼休み・・・
蕎麦切り発祥の地で住職手打ちの十割そば、お出汁、たくわん(食後に撮影でお椀のみ)を禅の作法でいただきました。
中国から帰国した師が自生していた蕎麦の実を使って中国の麺に倣い、小麦粉使って蕎麦切りを作ったことから、ここ栖雲寺は、「蕎麦切り発祥の地」と呼ばれているとのことです。
食後は、境内や武田家由来の宝物館を観光。
武田家第13代当主(信玄公の6代前)武田信満は、室町時代に勃発したクーデターで敗者となり、天目山の地で自害をしてここに葬られています。
その後、武田勝頼(信玄公の息子)が、織田信長勢に追われた時、武田家のゆかりのここ栖雲寺を目指したことで有名です。住職がそんな武田家の歴史や保管されている文化財を紹介してくださいました。
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